経理お役立ちブログ

2023/2/4

ベンチャー企業の経理業務はどうする?効率的な方法とは?

ベンチャー企業は、管理部門に人員を割くことができず、うまく回っていないことがほとんどです。だからこそ最小限の人数で、最大の効果を発揮するための効率化が求められます。

経理業務は、どんなに小さな会社にとっても大事な業務。経理なくして、会社は成り立ちません。

この記事では、ベンチャー企業の経理を、どのように効率化すればよいかを解説しています。

 

 

ベンチャー企業の経理業務は大変

ベンチャー企業の経理業務が大変といわれる理由は、次のとおりです。

  • 業務フローが整っていない
  • 経営者から無茶な要求をされる
  • 一人あたりの作業量が多い

 

ベンチャー企業の経理が大変な理由は、1つにとどまりません。

それぞれ具体的に解説します。

 

業務フローが整っていない

ベンチャー企業は、経理業務に限らずほとんどの業務がフロー化されていません。マニュアルが整備されていなかったり、引継ぎが適切に行われないことも日常茶飯事です。ただでさえ膨大な業務量を抱えているにもかかわらず、フローが整っていないため、カオス状態となります。連携に工数がかかったり、わからないことを自分で調べながらやらなければならない点で、ベンチャー企業の経理は大変といえるでしょう。

 

経営者から無茶な要求をされる

ベンチャー企業の経理は、日々経営者の要求に答えなければならない点でも大変です。経営者から無茶な要求をされることが多々あります。特に規模の小さいベンチャー企業は、経営者の独断で方向転換が起こることもあるため、頻繁に依頼が飛んでくるでしょう。

 

「売上管理の方法を変えたい」

「一部のデータを早急に欲しい」

「もっと正確に予算を把握したい」

 

このような依頼が、毎日のように飛んできます。ベンチャー企業は変化が激しいため、頻繁に方向転換が起こるのです。

 

一人当たりの作業量が多い

ベンチャー企業ではほとんど一人で、すべての経理業務をこなさなければなりません。とにかく一人当たりの作業量が多いところが、大変な点です。大手企業であれば、経理業務もかなり細分化されています。したがってすべての経理業務を把握するまでに何ねんもかかるでしょう。

しかしベンチャー企業の経理は、一気に全体像が理解できます。実力がつくというメリットもありますが、責任もすべて自分になるため、その点でも大変と言えます。

(関連記事)一人経理は実際どうなの?メリットやデメリットを経験者が語ります

 

 

 

ベンチャーの経理業務を効率化する方法

ベンチャー企業の経理業務を効率化するためには、どのような対策を取ればよいでしょうか。企業の規模がある程度大きくなると、エクセルだけでは処理しきれなくなります。ツールの導入等も検討しながら、経理業務を効率化する方法を考えましょう。

 

ITツールを導入する

経理業務を効率化するにあたって、ツールの導入は必要不可欠です。

経理業務は今まで、エクセル利用が主流でした。しかし経理の業務は複雑化しており、エクセルだけでは不十分との声も見受けられます。

経理専用のツールを導入すれば、手作業が減り、結果的に作業時間が少なくなります。専用のツールは、クレジットカードの明細から自動で記帳できる機能等が備わっており、手打ちの工数が減るためです。

ミスも減るため、経理業務が煩雑になってきたタイミングで導入を検討しましょう。

 

 

経理業務のアウトソーシング(経理代行)の利用を検討する

経理業務を効率化するためには、アウトソーシング(経理代行)も活用しましょう。社員を雇うほどではないけど、面倒な入力作業や、書類作成は外部に任せると効率よく進みます。専門業者や専門家は、知識も豊富で、スピーディーかつクオリティーの高い仕事をしてくれるかもしれません。

そして経理業務をアウトソーシングするために、必要な業務を整理できる点もポイントです。ある程度のマニュアルや、フロー化を進めなければアウトソーシングすることができません。

自社の業務を整理しながら、日々の仕事も楽になるため、検討しましょう。ただし良い外注先を見つけるまでに手間がかかるため、導入の際は忙しくなることもやむを得ません。

(関連記事)経理業務をアウトソーシングするメリット・デメリット

 

フォーマットを統一する

最後に業務フォーマットを統一することです。部署ごとに異なるフォーマットを用いていると、作業に時間がかかり、非効率です。集計漏れがおこったり、請求額に違いが出ることもあるでしょう。

経理業務はお金に直結する場所のため、正確性が非常に重要です。効率化はもちろん、正確性も考慮して、業務フォーマットはいち早く統一しましょう。

 

またフォーマットが統一されていると、複数の処理を覚える必要がなくなります。作業が属人化するリスクが減り、経験の浅い社員でもすぐに対応できるようになるでしょう。

 

 

 

まとめ:ベンチャー企業の経理業務は効率化すべき

ベンチャー企業の経理は、一般的に大変で、毎日忙しく、働きすぎている人もいるでしょう。目の前のやることで手がいっぱいのときは、効率化を考える余裕がないかもしれません。ただしそのままでは、いつまでたっても楽にならず、規模が大きくなった時に耐え切れなくなります。

今回紹介した方法を参考にしながら、少しずつでも効率化に努めましょう。