経理お役立ちブログ

2023/4/11

経理のモチベーションを保つには?仕組みづくりのヒント

業務を進める中で、モチベーションは大切です。特に経理はモチベーションを維持しにくいと言われることの多い業務です。この記事では、経理がモチベーションを保ちにくい理由とその解決方法、モチベーションを維持するメリットをご紹介します。

モチベーションを高く持つことは会社のためだけでなく、経理担当者個人のためにもなります。モチベーションが上がらないと感じている経理担当者や、従業員のモチベーションを上げたいと考えている経営者はぜひ参考にしてみてください。

 

 

経理がモチベーションを維持しにくい理由

経理の仕事は、他の部署を支える「縁の下の力持ち」です。表に出ることが少なく結果が見えづらいため、人によってはモチベーションを保ちにくい業務であるといえます。

 

地道な作業やルーティーンワークが多い

日々の取引の仕訳や計算・確認など、経理の仕事には毎日コツコツと進めるルーティーンワークが多いものです。そのため、「変わり映えしない」と感じる人もいるでしょう。

 

経理は直接売上に結びつかない

経理はどんなに頑張っても売上に結びつく訳ではありません。会社によっては、経営層や他部署から「正しく処理ができて当たり前」と思われていることもあり、努力が表立って認められることは少ないものです。そのため、やりがいや張り合いを感じられず、モチベーションも上がりにくい傾向にあります。

 

経理担当者の評価が難しい

経理はミスがなくて当たり前と考えられることが多く、売上のような数字で結果が出る職種ではありません。そのため、マイナスの評価はあってもプラスには評価されにくいと感じている経理担当者は多くいます。経理担当者が目標を持ち、モチベーションを維持するためにも適切に評価する制度が必要です。

(関連記事)経理の人事評価制度はどう作ればいい?やる気を引き出す仕組みづくり

 

 

経理がモチベーションを維持するには

仕事をするなら前向きな気持ちで取り組みたいものです。しかし、どのようにモチベーションを上げればいいかわからない人も多いでしょう。経理のモチベーションを上げるためには、他人を比較の対象とせず、自分の中で目標やタスクを設定し、業務の中で飽きないような仕組みを作ることがおすすめです。

 

やりがいを見つける

目に見える結果は出にくい経理ですが、どんな会社にも必要とされる業務です。経理を行わなければ有効な経営判断は難しく、正しい納税もできません。会社になくてはならない仕事をしているという気持ちはやりがいに繋げることができるでしょう。

 

成長・スキルアップ

「毎日同じことの繰り返しで、自分の成長が感じられない」という方には、資格取得がおすすめです。簿記をはじめ、財務諸表を読み解くためのビジネス会計検定、自分の人生のマネープランにも役立つFP技能検定など、経理業務に生かせる資格はいろいろあります。資格取得を一つのゴールとして見据えれば、気持ちの張り合いとなるでしょう。業務に生かせるだけでなく、得た知識は自分自身の財産となるため、自己研鑽としても役立ちます。

 

目標を持つ

やりがいや成長などの長期的なものだけでなく、短時間の目標を持って業務を進めることも一つの方法です。例えば、「この業務は10分で終わらせる」と制限時間を設けることで集中して取り組むことができます。継続することで業務のスピードが上がり、成長を感じることもあるでしょう。他人と比べるのではなくではなく過去の自分と比べるために、自分の中で目標を持つことがおすすめです。

経理業務に役立つ資格の取得を目標にすることも考えられます。

(関連記事)経理業務に役立つ資格・検定7選!有効活用してレベルアップしよう

 

同じタスクを連続させず気分を変えながら

同じ業務を長時間続けていると集中力も落ちてきます。適度にストレッチをしたりタスクを変えたりして、気分を変えながら取り組むことも有効です。特に少人数で経理を行っている場合は、業務の順番や手順を柔軟に変えられることも多いでしょう。状況をうまく利用して、飽きずに集中して業務を行えるような工夫をしてみましょう。

 

 

モチベーションを維持するメリット

モチベーションを維持することで、日々の経理業務をスムーズに行うことができます。さらに、経理の部署や会社全体、また担当者個人にも良い影響をもたらし、良いサイクルができるでしょう。

 

業務を効率化できる

モチベーションが高いと集中力も高まり、業務を行うスピードも上がります。仕事に対する責任感も高まり、ミスが少なくなります。その結果、業務の効率的につながるでしょう。

 

意欲が高まる・成長できる

高いモチベーションを維持して業務に前向きに取り組むことで、「もっと頑張ろう」「成長しよう」という前向きな気持ちを持つことができます。できることが増えたり成長を実感したりできれば、モチベーションも高まります。こうして良いサイクルを作ることができるのもモチベーションを維持するメリットです。

 

長期的ビジョンを持てる

経理業務へのモチベーションが上がり前向きな気持ちで取り組んでいると、「これからどう改善していけばいいか」「自分はどうなりたいか」という、長期的なビジョンを考えることも増えるでしょう。ルーティーンワークを超えて、会社全体や自分の人生を俯瞰して考えることで、これまでは見えなかったものも見えてきます。

 

 

まとめ

経理業務は営業のように直接結果にはつながりにくいものですが、会社になくてはならない仕事です。経理業務を行う中で身に着けた知識は生活の中でも生かすことができます。モチベーションを保つことは会社のためだけでなく、経理担当者個人の人生を豊かにすることにもつながります。過去の自分と比較して成長を感じながら、ぜひ経理業務に前向きに取り組んでみてください。

こちらの記事で経理が働きやすい環境をつくるためのヒントを解説しています。ぜひ参考にしてください。

(関連記事)経理の働きやすさは効率にもつながる!前向きに働くためにできること