経理お役立ちブログ

2024/9/23

経理業務は迅速な処理が大切!先延ばしにしない方がいい理由とは

「経理の処理をしないといけないことはわかっているけど、ついつい後回しにしてしまう」という方もいるのではないでしょうか。本業が忙しい方や、数字に苦手意識を持っている方は、経理業務に集中することが特に難しいでしょう。本記事では、経理を先延ばしにするリスクを紹介した上で、経理業務を楽にするツールや外部に任せるアウトソーシングについて紹介します。ぜひ参考にして、経理によって集計した情報を経営に役立ててください。

 

経理業務をためてしまうとどうなる?

経理業務を先延ばしにしていても、いつかは処理しなければなりません。以下では、経理業務をためてしまった場合に考えられるリスクを紹介します。

 

溜まっていくことが気になる

経理業務を都度行うと1回1回の負担は小さくなりますが、ため込んで一気に処理する場合は時間がかかります。また、「経理の処理をしないといけない」「今どれくらいたまっているだろう」と気になってしまう方もいるでしょう。経理業務を行わない限り、こうしたモヤモヤとした状態は続きます。

 

たまったものを急いで処理するとミスが発生しやすい

たまった経理の処理を早く終わらせようと急いで処理をすると、入力や計算の間違いが発生しやすくなります。処理が誤っていれば、正確な経営状況を把握できません。また、売上や経費に関する誤りがあれば、納税額に影響する場合もあります。

 

経営判断に活かせない

経理業務を行うことで、会社の取引の情報を財務諸表にまとめられ、月ごとの変化も読み取れます。しかし、経理業務をためてしまい、情報の入力や整理・集計ができていない状態であれば、自社が今どのような状況なのかがわかりません。例えば、買掛金がいくらあり、いつまでに支払わなければならないのかが把握できず、支払漏れが発生することも考えられます。また、売上に対して仕入や経費が高くなりすぎているなど、情報を集計しなければわからないこともつかめません。

 

申告納税に間に合わない恐れがある

事業者は、年度ごとに決算を行い、税務申告と納税を行う必要があります。申告の期限は多くの場合で決算の2か月後となっており、ある程度の時間はあるものの、通常の業務と並行して決算業務を行わなければなりません。そのため、決算のベースとなる日々の経理処理を行っていなければ、申告納税の期限に間に合わないことも考えられます。

 

 

経理を楽に早く済ませるためのツール

「そうはいっても、経理に回す時間がない…」という方もいるでしょう。経理業務をためないようにするには、どこにいても簡単に処理できる、時間がかからない方法があればベストです。以下では、こうした希望を実現できるツールを紹介します。ぜひ参考にして、経理業務へのハードルを下げましょう。

 

アプリでも使える会計ソフト

日々の仕訳を早く済ませるためには、アプリ版のある会計ソフトを使うことがおすすめです。多くの会計ソフトでは、金融機関やクレジットカードと連携することで取引データを取得でき、仕訳まで自動で作成されます。しかし、確認作業や承認作業は人が行わなければなりません。確認作業や承認作業をアプリ上でできれば、パソコンを立ち上げる手間が省けます。外出先でも作業可能であり、隙間時間を有効活用して少しずつ処理を進めることで、仕訳をためない習慣が身につくでしょう。

 

(関連記事)会計ソフトにはどんなものがある?種類と選び方について解説します

 

経費精算システム

「従業員がなかなか経費の申請をしてくれない」「経費精算の申請が紙であるため処理が大変」という場合は、経費精算システムの導入を検討しましょう。申請から承認までのフローがシステム上で行えるため、紙の申請書を回すことに比べると迅速な処理が可能です。申請する経費のレシートや領収書をスマートフォンで撮影することで、日付や金額、品目などが読み取られデータ化できるシステムも登場しています。申請が簡単にできるため、従業員も申請しやすくなり、より迅速に申請してもらえるでしょう。

 

(関連記事)経費精算を楽にする方法は?ツールやサービスで負担を減らそう

 

e-Tax

e-Taxは、国税に関する申請や手続きをインターネット上でできるシステムです。法人税の納付や従業員から源泉徴収した所得税を申請できるシステムで、紙の書類は不要です。e-Taxを通して納税もできるため、銀行へ行ったりインターネットバンキングの画面を開いたりする必要もありません。事前に金額を申請する必要のある役員賞与の申請や、納め過ぎた所得税の還付請求なども、税務署に行くことなくできます。以上のように、国税に関する業務の効率化が可能です。

 

 

手が回らない場合は経理業務のアウトソーシングも検討しよう

「ツールを検討する時間がない」「経理担当者がいない」など、経理業務を行うリソースが足りない場合もあるでしょう。経理に手が回らない場合は、経理のアウトソーシングを利用することも1つの方法です。アウトソーシング会社は、さまざまな会社の経理処理を専門に行っている経理のプロといえます。各業界の経理における豊富な経験を活かし、税制改正にも対応しているため、迅速で正確な処理が期待できます。自社に経理担当者がいない場合にも依頼できるため、経営者の時間が経理業務に圧迫されているという場合にも活用できるでしょう。

 

(関連記事)経理業務をアウトソーシングするメリット・デメリット

 

 

まとめ

経理業務をためてしまうことで、さまざまなリスクが発生します。日々の取引をしっかりと管理し、経営状況を把握して現状に即した判断に活かすには、経理業務を日々行うことが大切です。忙しい場合でも、便利なツールを使って経理を効率化する、アウトソーシングを利用するなどの対策方法はあります。ぜひ自社に合った方法で、迅速な経理業務を目指しましょう。