経理お役立ちブログ

2024/12/19

経理業務のDXにはコンサルティング導入を!メリットと導入方法、注意点を解説

近年、多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいます。

特に経理部門では、膨大なデータ処理や複雑な計算、法令遵守など、多くの課題を抱えているのではないでしょうか。

DXの導入を検討している企業に注目されているものがコンサルタントによる「DXコンサルティング」です。

専門家の知見を借りることで、経理業務を効率化し、企業の成長につながります。

この記事では、経理業務におけるDXコンサルティングの重要性、サービス内容、メリット、導入時の注意点などを詳しく解説していきますので、参考にしてください。

 

経理業務でDXコンサルティングの導入が求められている理由

DXコンサルティングは、DX導入にあたって必要になるノウハウを企業向けに提供し、適切な運用につなげるサービスです。プランニングから実際の運用、アフターフォローまで一貫してサポートしてくれるます。DXの需要が高まっている今、業務の専門性が高く、効率化が求められる経理部門において有意義なサービスです。

 

国内企業のDX導入率は増加傾向にある

「独立行政法人情報処理推進機構(IPA)」が公表した「DX動向2024」によると、日本国内のDX導入率は2022年の26.9%から23年の37.5%と、1年間で約8%上昇しています。

経理部門でもDX化が進んでいますが、労働力減少など根本的な問題の解決には至っておらず、まだまだ課題が多いのが現状です。

 

経理部門でもDX化が強く求められている

企業においては全体的にDX化の導入が求められていますが、特に推進が必要なのが経理部門です。

経理部門では書類の整理、記帳、伝票管理と、アナログな業務量が多く、DX化による効率化が強く求められています。

しかし、既存の業務だけで膨大な量に及ぶこと、部署全体のコンセンサスが取りにくいことなどのハードルが多く、DX化がなかなか進んでいません。

 

 

DXコンサルティングの主なサービス内容

DXコンサルティングでは、経理業務のDX化を支援するために、以下のようなサービスを展開しています。

  • ヒアリングによる現状分析
  • 現状をふまえたプランニング
  • 社員スキルの教育
  • 継続的なフィードバック

それぞれの内容を解説しています。

 

ヒアリングによる現状分析

ヒアリングは、現状の経理業務における課題や問題点を把握するうえで重要な工程です。

業務フロー、システム環境、人材状況などを詳しく分析することで、最適なDX化プランを策定できます。

 

現状をふまえたプランニング

ヒアリングで得られた情報をもとに、課題を解決するための具体的なプランを提案します。

プランニングの一例は以下の通りです。

 

  • DXツールの導入
  • 既存業務の整理
  • アウトソーシングによる業務の最適化

 

多くの場合、複数のプランを併行して実施することで長期的な企業の体質改善を目指します。

 

社員のスキル教育

DX化を成功させるためには、社員のスキルアップも必要です。

DXコンサルティングでは定期的な研修やリスキリング講座などを通して社員全体のスキルレベル向上に導きます。

 

継続的なフィードバック

DX化は、一度導入して終わりではありません。

DXの導入後も、定期的なモニタリングやフィードバックが必要です。

DXコンサルタントは、システムの改善や運用サポートなどを継続的に提供することで、最大限に効果を発揮できるよう、支援します。

 

 

DXコンサルティングを経理で導入するメリット

DX導入の主なメリットは以下の通りです。

 

  • 業務全体の可視化につながる
  • 最新のトレンドをキャッチできる
  • プロのアドバイスを受けられる

 

それぞれのメリットを解説します。

 

業務全体の可視化につながる

既存業務の可視化は問題解決の第一歩です。まずは「現状、どの程度の業務を抱えているか」を整理することで、適切な解決につながります。

丁寧なヒアリングからアフターフォローを通して、業務の可視化につなげられることがDXコンサルティングのメリットです。

 

最新のトレンドをキャッチできる

DXコンサルタントは、常に最新のテクノロジーやトレンドを把握しています。

コンサルタントから最新の情報を提供してもらうことで、情報感度が高まり、ツールのアップデートなども対応可能です。

 

プロのアドバイスを受けられる

経理業務のDX化には、専門的な知識や経験が必要です。知識やノウハウをDXコンサルティングによってアウトソーシングすることで、人的リソースを大幅に削減できます。

また、コンサルティングのノウハウを社内で吸収することで長期的な人材価値向上も可能です。

 

 

DXコンサルティング導入の注意点

DXの円滑な導入には不可欠なDXコンサルティングですが、一方で、導入にあたっては以下のような注意点があります。

 

  • PDCAサイクルをあらかじめ共有しておく
  • DX化に対応可能な人材を継続的に育成する

 

注意点を具体的に把握しておくことで、DXコンサルティングのより効果的な運用が可能です。

 

PDCAサイクルをあらかじめ共有しておく

DXコンサルティングの効果を最大限に高めるためには、コンサルタントとのコンセンサスの形成が重要です。導入の目的や方法、進捗状況を逐一共有することで認識のずれが亡くなり、より効果的な施策の導入につながります。

コンセンサスを形成するうえで欠かせないのがPDCAサイクルです。

計画の立案から改善までを一貫したプロセスで結び、適切なフィードバックにもとづいたプランニングを行うことで対策の精度が長期的に向上します。

PDCAサイクルのステップは以下の通りです。

 

Plan(計画) どのような目標を達成したいのか。

どのような課題を解決したいのか。

Do(実行) 計画に基づき具体的な施策を実行する。
Check(評価) 実施した施策の効果を測定し、目標に対する達成度を評価する。
Action(改善) 評価結果に基づき、改善点を見つけ、次の施策に活かす。

 

PDCAサイクルをコンサルタントと共有することで、より効果的なDX推進につながります。

 

DX化に対応可能な人材を継続的に育成する

DXコンサルティングは、あくまで外部からの支援です。

コンサルティングによって得られたノウハウを社内リソースとして吸収することで単なるアウトソーシングで終わらせず、活きたノウハウとして吸収できます。

得られたノウハウにもとづいて社内教育を進め、DXに対応可能な人材を育成することでリソースが向上し、自社でのDX運用が可能です。

 

 

DXコンサルティングの活用で経理業務を効率化!

この記事では、経理業務におけるDXコンサルティングの重要性、サービス内容、メリット、導入時の注意点などを詳しく解説しました。

業務効率化や生産性向上を実現するDXは、経理業務においてとくに大きな効果が期待できるものです。

コンサルタントの知見を借りることで、課題の可視化、最新技術の導入、そしてプロのアドバイスを受けられます。

ぜひこの記事を参考に、DXコンサルティングを活用しながら事業の成長を加速させましょう。