経理お役立ちブログ

2023/6/29

インターネットバンキングで経理業務の大幅な効率化を目指そう

取引先と金銭のやり取りを行うには、振込や入金のできる銀行口座はなくてはならないものです。しかし、わざわざ銀行まで出向いて振込や記帳をするのは時間も手間もかかります。しかし、インターネットバンキングを利用すれば自社にいながら簡単に金融取引ができます。

この記事では、インターネットバンキングの概要とメリットや注意点を紹介し、始め方にも触れています。「今さら聞けない…」「ただでさえ忙しいのに銀行に行く時間がもったいない」と思っている方はぜひ読んでみてください。

 

 

インターネットバンキングとは?

インターネットバンキングとは、インターネット上で金融取引ができる仕組みのことです。銀行の実店舗へ行かなくてもパソコンやスマホから操作できるため、時間の大幅な短縮になります。実店舗に比べて営業日や営業時間の縛りが少なく、当日の振込はもちろん、当日以降の振込予約もできます。

 

 

インターネットバンキングでできること

インターネットバンキングを使えば銀行に出向く機会は格段に減るでしょう。一般的には以下のような取引ができます。

・残高照会
・入出金明細の確認
・振込・振替

法人向けのインターネットバンキングでは上記に加えて、法人にとって使いやすい以下のようなサービスが搭載されています。

 

機能 内容
総合振込 複数の取引先への一斉支払ができる。
給与(賞与)振込 給与や賞与振込のための機能。給与計算ソフトからのデータ取り込みもできる。手数料がお得な場合もある。
税金・公共料金の支払 ペイジーに対応している税金や公共料金の支払ができる。
電子記録債権 手形のように使えて、手形よりも効率的・安全にやり取りのできる債権。
外国為替に関するサービス 外国への送金、為替予約などができる。

 

サービスは銀行によって異なり、オプションとなっているサービスもあります。自社の利用している銀行の法人向けサービスを確認してみましょう。

 

 

インターネットバンキングのメリットは?

「パソコンの操作に自信がないからインターネットバンキングをうまく使えるか不安…」という方もいるかもしれません。しかし、多くのメリットがあることも事実です。インターネットバンキングのさまざまなメリットを理解して、始めるかどうか検討してみてください。

 

銀行へ出向く時間を省ける

会社にいながら金融取引ができるため、業務の時間短縮になります。銀行は混雑する日や時間帯があり、待ち時間が必要なことから、時間を多めに見積もって出かけなければならないでしょう。しかし、インターネットバンキングでは順番を待つことなく、自分の都合のいい時間に処理できます。

 

会計ソフトと連携できる

インターネットバンキングと紐づけることで、取引データを取り込んで自動仕訳を行う会計ソフトもあります。仕訳は正確な決算書を作成するために重要な業務です。特に支払日や入金日には取引が多くなるため、すべてを手作業で入力するのは大変な手間がかかります。しかし、自動で仕訳が行われることで業務を大幅に効率化でき、ヒューマンエラーの防止にもつながります。

(おすすめ関連記事)会計ソフトの自動仕訳機能で経理業務を大幅に効率化できる!

 

店舗やATMに比べて柔軟に利用できる

インターネットバンキングの利用時間は実店舗やATMに比べて長く、早朝から夜間の時間帯まで使えるものもあります。土日や祝日など、銀行の閉まっているときにも柔軟に利用できます。銀行やサービスによって利用できる曜日や時間が決まっているため、確認しておきましょう。

 

 

インターネットバンキングのデメリットも押さえておこう

インターネットバンキングは便利なサービスですが、注意しておきたい点もあります。安心して使うためにもデメリットも押さえましょう。

 

料金がかかる

インターネットバンキングを利用するには費用がかかります。多くの場合は月額費用に加えて振込などの件数分の手数料が請求されます。月々数千円程度とそれほど高額ではありませんが、インターネットバンキングを利用する限りは毎月費用がかかることを理解しておきましょう。

 

セキュリティに注意が必要

インターネットバンキングの利用時にはIDやパスワードを用いてログインします。パスワード表やワンタイムパスワード、秘密の質問など、複数の認証を経てログインするものもあります。これらの情報が外部に漏れないよう、適切に管理する必要があります。

さらに、インターネットバンキングはオンラインのサービスであるため、ウイルスやハッキングなどへの対策も必要です。OSは常に最新の状態で利用し、セキュリティ対策ソフトも導入しておきましょう。

インターネット関連の犯罪の手口について知っておくことも有効です。銀行のホームページで手口や詐欺メールについて注意喚起している場合もあるため、都度確認しましょう。

 

 

インターネットバンキングの始め方

まずはインターネットバンキングを行いたい銀行の口座を作っておく必要があります。すでに口座がある場合は、銀行に申し込みを行います。オンライン上でできる場合もあれば、店舗へ書類を提出しなければならない場合もあります。IDとパスワード発行の通知が届くまでは数週間かかるため、開始までの期間は長めに見積もっておくといいでしょう。通知が届いたら、発行されたIDとパスワードなどでログインを行い、利用開始できます。

 

 

まとめ

インターネットバンキングを利用することで自社にいながら金融取引ができ、法人の経理を効率化するサービスも利用できます。振込業務は重要ですが、経理業務はほかにも多くあるため、少しでも手間や時間を減らして効率化したいものです。まだ導入していないなら、ぜひインターネットバンキングの導入を検討してみてください。