経理お役立ちブログ

2024/9/23

AIを経理の味方に!効率化を目指す活用方法やツールを紹介

AIの技術は近年急速に発展しており、経理に関するツールにも活用されています。しかし、どう役立てればよいのかわからない方や、AIのことはよくわからないと抵抗感を持つ方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、経理にAIを活用することで期待できることや、経理業務に役立つAIツールの種類を紹介します。導入に必要なステップとポイントも紹介するため、ぜひAIのことを理解して導入を前向きに考えてみてください。

 

AIは経理にどう役立つ?

AIを経理に活用することで、どのようなことができるのかイメージが湧かない方もいるでしょう。AIの強みは、迅速かつ大量の処理ができる点です。以下で詳しく見ていきましょう。

 

業務を効率化できる

AIによって、経理業務の大幅な効率化が可能です。入力や分析を自動化できるため、経理業務にかかっていた時間を削減できるでしょう。経理担当者が少なくても業務をスムーズに回せるようになり、残業時間ア減ることで人件費の削減も期待できます。AIの活用によって、人材不足やコストにおける課題の解消を目指せます。

 

膨大なデータの処理や分析ができる

大量のデータを処理・分析することも、AIが得意とするところです。人間が行うよりもはるかに速く正確な処理が期待できます。また、膨大な量のデータを客観的に分析することで規則性や法則を見つけ出し、精度の高い分析が可能です。人間には不可能なことも、AIの活用によって可能となるでしょう。

 

 

経理に役立つAIツール

AIでできることのイメージはできても、具体的にどのようなツールを導入すればよいのかわからない方もいるでしょう。以下では、AIを使った経理業務に役立てられるツールにはどのようなものがあるのかを紹介します。

 

会計ソフト

日々の経理業務に使用する会計ソフトに、AIを活用したものが多く登場しています。金融機関やクレジットカードの取引明細データを自動で取り込み、AIによる自動仕訳が行われます。経理担当者は自動仕訳を確認し、誤りがあれば修正して承認を行うことで仕訳業務が完了します。一度間違った仕訳も、AIが学習することで正確な仕訳ができるようになり、使うほど精度が高まることもメリットです。

 

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経費精算システム

経費精算システムの中には、スマートフォンでレシートや領収書の写真を撮ることで文字を読み込み、データ化できるものがあります。従来の経費申請は紙によるもので、レシートや領収書の原本を添付しなければなりませんでした。しかし、経費精算システムを活用することで、申請から承認までのフローがペーパーレス化されスムーズになります。さらに、AIによる読み取りによって申請や添付が簡単にできるようになりました。経理担当者も、紙の申請書をチェックして上長に回す手間が省けます。

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チャットボット

AIを使ったチャットボットは、チャットによる質問や問い合わせに対して自動的に回答するものです。AIがデータや過去の質問をもとに学習を重ねることで、相手がAIだと気付かないような返答ができるようになります。顧客からの問い合わせに使われることが多いですが、社内からの質問に回答するという使い方も可能です。例えば、経費精算の方法や取引先からの入金状況について、他部署から経理に問い合わせる場面もあるでしょう。こうした質問に対して、できる限りAIが返信することで、経理担当者は業務に集中できます。

分析システム・サービス

AIによって経営状況の分析を行うシステムやサービスも登場しています。財務状況を表やグラフで可視化するほか、データをもとに取るべき戦略を提案するものもあります。AIは膨大なデータから、法則性や傾向を見つけだすことが得意です。人間による分析はデータ以外の要素も考慮できる点がメリットですが、個人の主観が入る場合もあるでしょう。AIによる客観的な分析をもとに、人間による分析をさらに深めると、より効果的な戦略や施策につなげられるでしょう。

 

 

AIの導入は何から始める?

AIを経理業務に取り入れるためには、1つひとつのステップを踏んで確実に進める必要があります。以下では、AIを導入するための手順とポイントを紹介します。

 

1.課題を明確にする

まずは従来の経理にどのような課題があるかを考えましょう。例えば、「経理担当者が1人であるため残業しがちである」「日々の業務に追われて分析や経営改善に手が回らない」「経費精算について社内からの問い合わせが多く申請から承認までにも時間がかかっている」などの課題を持つ会社は多いでしょう。経理にAIを導入することで、どのような状態を解決したいかを明確にしましょう。

 

2.ツールを選ぶ

課題が明確になったら、具体的にどのツールを導入するかを検討しましょう。例えば、経費精算に関する課題を解決したい場合は、さまざまな経費精算システムから導入するものを選択する必要があります。個々のツールごとに搭載されている機能は異なるため、複数の候補を比較して自社に合ったものを選ぶことが大切です。

また、導入するツールにかかる費用も考える必要があります。初期費用はかかるのか、ランニングコストはいくらかなどを考慮して、継続して使えるかどうかを費用面からも検討しましょう。

AIやITツールに精通している人が社内にいない場合は、税理士や経営コンサルタントに相談してみることも一つの方法です。課題に合ったツールの紹介や導入・運用のサポートを受けられるでしょう。

 

3.導入・運用する

ツールを決めたら導入し、実際に運用します。事前に使い方の研修を実施したり、マニュアルを準備したりしておくとスムーズに導入できるでしょう。運用する中で定期的に効果を測定し、活用方法の改善や見直しを行う必要があります。AIの導入によって解決すべき課題が明確であれば、それに対する効果も測定しやすくなります。得られる効果が、導入や運用にかかった費用に見合っているかどうかも確認しましょう。

 

 

まとめ

AIを経理業務に活用することで、業務効率化や精度の高い分析が可能です。解決したい課題に合わせてツールの種類を選び、複数のツールを検討して導入するものを選びましょう。導入後は定期的に効果測定を行い、改善や見直しを繰り返しながら継続して活用することで、より有効に活用できます。AIをうまく使って、経理業務をよりスムーズに進めましょう。